【建築】製図用シャープペンシルの選び方【建築士試験対応】

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建築士試験の製図では、線の「正確さ」と「見やすさ」が評価のカギになります。
そのため、多くの受験生やプロが使っているのが「製図用シャープペンシル」です。

この記事では、一般的なシャーペンとの違いから、建築士試験で製図用を選ぶべき理由、さらにはおすすめの製品まで詳しく解説していきます。

目次

製図用シャープペンシルと一般用の違い

特徴製図用シャープペンシル一般用シャープペンシル
目的精密な線を引く製図向け筆記やメモ向け
芯のガイドパイプ長くて細い(定規向き)短い or 収納式(安全性重視)
芯の固定性ブレにくく安定しているブレやすい構造が多い
グリップ金属製など安定性重視プラ製やラバー製が多い
重量バランス低重心で安定感がある高重心で軽さ重視
耐久性頑丈な金属ボディが主流プラスチック製が多い
価格帯高め(1,000円前後〜)比較的安価(100~500円台)

製図用シャーペンは、特に正確性・疲労軽減・作業スピードに優れており、建築士試験のような製図重視の場面ではその違いが大きく影響します。

建築士試験に製図用シャープペンが必要な理由

■ 1. 製図試験は時間との勝負

建築士試験では、制限時間内に複数の図面を仕上げる必要があります。
製図用シャーペンは、芯の太さが安定しやすく、速く・正確な線を引くのに最適です。

■ 2. 正確な線が求められる

芯がブレない構造や長いガイドパイプのおかげで、定規やスケールに沿って真っすぐな線を描けます。
試験では「線の乱れ=減点」になるため、これは大きなメリットです。

■ 3. 見やすく、美しい図面に仕上がる

採点者は短時間で多数の図面を見比べます。
ムラのない線で丁寧に描かれた図面は印象が良く、合格への一歩になります。

よくある失敗例とその対策

● 失敗例1:線が太くなり、図面がごちゃつく

→ 対策:芯径0.3~0.5mmの製図用シャーペンを選んで、スッキリとした線に。

● 失敗例2:定規にペン先が引っかかり、線がズレる

→ 対策:長いガイドパイプ付きのシャーペンを使えば、引っかかりにくくなる。

● 失敗例3:手が疲れて線が乱れる

→ 対策:金属グリップ+低重心設計の製図用を選ぶと、疲れにくく安定した描線に。

建築士試験におすすめの製図用シャープペンシル

ここでは、実際に多くの建築士受験者やプロが使用している信頼性の高い製図用シャープペンシルを紹介します。いずれも性能に定評があり、初心者でも扱いやすいモデルばかりです。

メーカー製品名特徴芯径価格帯
ぺんてるグラフ1000 for Proロングセラー。軽量でグリップ力◎。長時間作業に向く。0.3 / 0.5mm約1,000円前後
STAEDTLER(ステッドラー)925 35シリーズ芯硬度表示機能付き。精密な描線が得意。0.3 / 0.5mm約1,200円前後
rotring(ロットリング)600シリーズ重厚感があり、プロ愛用者も多い高級モデル。0.35 / 0.5mm約2,500円前後
三菱鉛筆ユニ アルファゲル スイッチグリップ切り替えができる新感覚モデル。筆記にも使える。0.5mm約800円〜

製図用シャープペンの選び方チェックリスト

製図用シャーペンを選ぶときは、次の5つのポイントをチェックしましょう。

□ 1. 芯径は0.3mm or 0.5mmか?

  • 線の太さが重要。製図には細めの芯が適しています。

□ 2. 芯がブレにくい固定構造か?

  • 精密な線を描くには、芯がしっかり固定されるタイプを選びましょう。

□ 3. グリップは滑りにくい金属製か?

  • ローレット加工や金属グリップは長時間の作業でも疲れにくいです。

□ 4. ガイドパイプの長さが十分か?

  • 定規やテンプレートとの相性を考えると、ペン先が長いタイプが◎。

□ 5. 重心バランスが良く、手にフィットするか?

  • 軽すぎても重すぎても描線が不安定になります。持った感触も重要です。

筆者が実際に使ってよかった製図用シャーペンレビュー

■ 実際に使った製品:ぺんてる「グラフ1000 for Pro」

製図の練習を始めた時から、ずっと愛用しているのがこの1本です。
軽量で手が疲れにくく、グリップのローレット加工がしっかりしているので、汗をかいても滑りません。

芯径は0.5mmを使っていますが、線の太さもちょうどよく、試験本番でも安心して使えました。

■ 使ってみてよかった点

  • 手になじむグリップで、長時間でも集中力が切れにくい
  • 芯の出方が安定していて、線がブレにくい
  • シンプルなデザインで、試験が終わってからも使える

■ 迷っている人に一言!

「どれを買えばいいか分からない…」という方には、まずこの1本をおすすめします。
価格も手ごろで、使い心地もしっかりしているので、製図初心者にもピッタリです。

製図用シャープペンで作業効率&精度アップを!

建築士試験の製図では、「どれだけ正確で見やすい図面を短時間で描けるか」が合格の分かれ目になります。

一般用のシャープペンシルでも線を引くことはできますが、製図用シャープペンシルを使えば、より効率的に、より美しい図面が描けるのは間違いありません。

特に「芯のブレにくさ」「ガイドパイプの長さ」「グリップの安定性」は、試験本番で大きな安心材料になります。

これから製図練習を始める方も、受験直前の方も、ぜひ一度製図用シャーペンを手に取ってみてください。

よくある質問(Q&A)

Q1. 一般的なシャーペンでも製図はできますか?

A. 可能ですが、精密な線が求められる建築士試験では製図用の方が圧倒的に描きやすく、結果にも差が出ます。

Q2. 芯径は0.3mmと0.5mm、どちらが良い?

A. 一般的には0.5mmが使いやすく、芯折れも少ないので初心者にもおすすめです。細部にこだわる人は0.3mmも◎。

Q3. 芯の硬さは何を選べばいい?

A. H〜2Hくらいが基本ですが、製図練習時に試して、自分に合った濃さを見つけるのが一番です。

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この記事をかいている人
  • 著者:ひまり
  • 建設会社に勤務する中堅社員。一級建築士。
  • 若手社員からよく質問されることをまとめています。
  • この記事が建築業界で働くみなさまのちょっとした疑問解決のお役に立てたらうれしいです。
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