【建築】図面の見方。図面変更があったらどうする?新人が知っておくべき対応と注意点

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建築業界に就職する建築学生や新入社員・若手社員のみなさんは最初に図面の読み方で苦労することが多いと思います。建築実務では大量の図面を効率よく読み解いて仕事を進めていかなくててはなりません。しかし、意外と図面の見方って教えてもらう機会が少ないものです。この記事ではこれから建築実務をはじめる人向けに図面の見方のポイントをお話していきます。

【 先輩は教えてくれない図面の見方と読み方のコツ 第8回 】

目次

図面変更があったらどうする?新人が知っておくべき対応と注意点

「この図面、昨日と少し違う気がする…」
「ここの寸法、前はこんなじゃなかったような…」
そんな違和感、現場ではかなり重要なサインです。

現場では日々さまざまな事情により、図面が変更されることがあります。
新人でも、この「図面変更」に気づき、正しく対応できるかどうかで、信頼される存在になれるかが変わります。

今回は、図面変更があったときの対応フロー、よくある落とし穴、そして現場での注意点を紹介します。

図面変更はなぜ起こる?

まずは「なぜ変更が起こるのか?」を知っておきましょう。

主な変更理由は以下の通り:

  • 施主・クライアントからの要望変更
     例:間取り変更、仕上げ材のグレード変更 など
  • 設計ミスや情報不足の修正
     例:納まらない寸法、仕様書との不整合の修正
  • 現場での収まり・施工性の問題
     例:既製品のサイズに合わない、施工スペースが取れない
  • 他業種(設備・電気・構造)との干渉対策
     例:配管と梁がぶつかる、開口がずれる など

つまり、【図面は「完成品」ではなく「更新され続ける設計情報」】という意識を持つことが大切です。

図面変更があったときの基本フロー

図面変更に気づいたら、以下のフローを意識して動きましょう。

1. 最新の図面かどうかを確認する

  • 図面の【日付・図番・改訂履歴(REV)】を必ずチェック
  • 古い図面を使っていないか、複数の部署で混乱していないか確認

2. 変更点を把握・記録する

  • 変更箇所に雲マークや赤字修正が入っているかを確認
  • 元の図面と差分を見比べる(修正前と修正後)
  • 気づいた点はメモする or 担当者に共有

3. 現場に展開されている図面の差し替え

  • 各職人・業者・現場関係者に最新版を展開しているか確認
  • 特にすでに施工が始まっている箇所が影響を受けていないか注意
  • 職人が「昔の図面で作っていた…」というトラブルを防ぐ

4. 不明点はすぐに確認する

  • 「たぶんこういう意味だろう」はNG
  • 小さな修正でも、現場では大きなミスにつながることも
  • 設計者や上司に確認し、自分の理解で進めないクセをつける

よくある図面変更ミスと注意点

図面変更は【伝達ミス】が原因で現場トラブルに発展しやすいです。
以下はよくある失敗例です。

● 修正が反映されていない

  • 現場の掲示板に古い図面が貼られたまま
  • 関係者がそれぞれ別のバージョンの図面を見ていた

● 修正内容を勘違いしていた

  • 雲マークの位置や意味を読み違える
  • 記号や寸法だけが変わったと思って背景の意図を見落とす

● 職人に周知していなかった

  • 図面変更があったことを現場の全員に共有していなかった
  • 施工後に「しまった、変更前で作ってしまった…」となり、やり直し

図面変更時に意識したい【3つの力】

1. 観察力

→ 「あれ、ちょっと違う?」と違和感に気づける目

2. 比較力

→ 元の図面と最新図面を比較し、何がどう変わったのかを冷静に把握する力

3. 伝達力

→ 自分だけでなく、関係者にも共有し、現場のズレをなくす力

まとめ:図面変更は【気づけるか】がすべて

新人のうちは「図面変更なんて自分には関係ない」と思いがちですが、
小さな変更を見逃すことが、大きなトラブルの火種になります。

「図面は変わるもの」
「最新かどうか、常に気にする」
「変更があったら、必ず現場と自分の頭をアップデートする」

この3つを習慣にするだけで、現場での信頼度がグンと上がります。

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この記事をかいている人
  • 著者:ひまり
  • 建設会社に勤務する中堅社員。一級建築士。
  • 若手社員からよく質問されることをまとめています。
  • この記事が建築業界で働くみなさまのちょっとした疑問解決のお役に立てたらうれしいです。
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